公的研究費の適正な執行にむけて
〜公的研究費の適正な執行に向けて〜
岩手医科大学歯学部研究推進委員会は、学術振興会科学研究費補助金(科研費)や日本私立学校振興・共済事業団研究者奨励金などの公的研究費の獲得に係る業務や、歯学部での研究を遂行するために必要な高額機器などの購入のための歯学部共通研究費の運用に係る業務、あるいは、歯学部教育職員個人研究評価に係る業務などを担当する組織です。また、これらの業務に加えて、研究倫理面での啓蒙活動にも力を入れており、学内外での公的研究費取扱説明会実施に係る情報を発信しています。加えて、歯学部教員、研究員、大学院生の研究倫理教育(e-learning)の受講の義務付けや、研究活動の不正行為の防止のためのFDの開催に係る業務も担当しています。
しかし、残念ながら、2023年10月17日付の岩手医科大学ホームページでの「最新ニュース(お知らせ)」で、本学学長先生より、本学歯学部での不正行為(特定不正行為としての改ざんと、特定不正行為以外の不正行為としての不適切なオーサーシップ)に関する調査結果についての情報公開がありました。また、これら一連の不正行為により作成された研究論文の発表のために、公的研究費の一部が使用されていたことから、歯学部の教員、研究員、大学院生は、公的研究費の不適切な執行についても、これまで以上に、重く受け止めなくてはならなくなりました。そして、我々は、今後、このような問題を起こすことのないように、再発防止に取り組んでいかなければなりません。そこで、今回の研究活動の不正行為に関する調査結果を踏まえて、調査委員会から示された再発防止策について、我々がその内容をよく理解するとともに、それを我々のルールとして遵守しなければならないことをお伝えしたく思います。
岩手医科大学歯学部研究推進委員会 委員長
石崎 明